トレモロホリディ
そして迎えた金曜日。
私と湊君は朝の通勤電車に揺られていた。
「美菜ちゃん、すごいね。
毎朝こんな満員電車に乗ってるんだ」
「そうだよ」
毎日のことだし、学生の頃も経験があるから、慣れていると言えば慣れているけど。
今朝はこうして湊君が一緒にいてくれるから、通勤時間が楽しいな。
「痴漢とかには遭ってない?」
「うん。そういうのは一度もないかな」
私ってなぜか、昔からそういうのには遭遇したことがないんだよね。
「スカートだし、心配だな」
「大丈夫だよ。そんなに心配しないで」
「う~ん…」
「それはそうと、湊君。
緊張してる?」
「ん?」
「久遠社長に会うこと」
「あー…うん。さすがにねー。
初対面だし。
俺、金髪だけどいいのかな?」
「それは話してあるよ。
そんなこと全然問題ないっておっしゃってたよ」
「そっか。
それなら、ちょっと安心した」
湊君はホッと息を吐いて口角を上げた。
私と湊君は朝の通勤電車に揺られていた。
「美菜ちゃん、すごいね。
毎朝こんな満員電車に乗ってるんだ」
「そうだよ」
毎日のことだし、学生の頃も経験があるから、慣れていると言えば慣れているけど。
今朝はこうして湊君が一緒にいてくれるから、通勤時間が楽しいな。
「痴漢とかには遭ってない?」
「うん。そういうのは一度もないかな」
私ってなぜか、昔からそういうのには遭遇したことがないんだよね。
「スカートだし、心配だな」
「大丈夫だよ。そんなに心配しないで」
「う~ん…」
「それはそうと、湊君。
緊張してる?」
「ん?」
「久遠社長に会うこと」
「あー…うん。さすがにねー。
初対面だし。
俺、金髪だけどいいのかな?」
「それは話してあるよ。
そんなこと全然問題ないっておっしゃってたよ」
「そっか。
それなら、ちょっと安心した」
湊君はホッと息を吐いて口角を上げた。