トレモロホリディ
久遠社長とのアポは10時。
ビルに到着したのは8時半。
約束の時間まで湊君はどこかで時間を潰すと言っていたけど。
一人でお店に入ってコーヒーを飲んだり出来ない湊君が、なんだか心配だった。
そして、久遠社長との約束の10分前。
このビルの最上階は、ワンフロアが全て久遠グループ本社なので、エレベーターが開くと誰かが来ると気配でわかる。
もしかして…と思い待っていると、黒いジャケットを羽織ったまるでファッションモデルのような湊君が現れた。
こうして会社で見ると、やっぱり湊君は相当目立つなと思った。
「おはようございます」
立ち上がって挨拶をすると、湊君もにっこり挨拶をしてくれた。
オフィスで湊君に会うなんて、なんだかすごく新鮮。
「遠野様ですね。
少しお待ちください」
私は内線で湊君が来たことを社長に伝えた。
「社長は第2会議室でお待ちです。
ご案内します。
こちらへどうぞ」
普通に話してもいいけど、ちょっぴり仕事モードで応対した。
湊君はそんな私を、優しい瞳で見つめていた。
ビルに到着したのは8時半。
約束の時間まで湊君はどこかで時間を潰すと言っていたけど。
一人でお店に入ってコーヒーを飲んだり出来ない湊君が、なんだか心配だった。
そして、久遠社長との約束の10分前。
このビルの最上階は、ワンフロアが全て久遠グループ本社なので、エレベーターが開くと誰かが来ると気配でわかる。
もしかして…と思い待っていると、黒いジャケットを羽織ったまるでファッションモデルのような湊君が現れた。
こうして会社で見ると、やっぱり湊君は相当目立つなと思った。
「おはようございます」
立ち上がって挨拶をすると、湊君もにっこり挨拶をしてくれた。
オフィスで湊君に会うなんて、なんだかすごく新鮮。
「遠野様ですね。
少しお待ちください」
私は内線で湊君が来たことを社長に伝えた。
「社長は第2会議室でお待ちです。
ご案内します。
こちらへどうぞ」
普通に話してもいいけど、ちょっぴり仕事モードで応対した。
湊君はそんな私を、優しい瞳で見つめていた。