(続) 冷めた結婚
帰る途中も愛海への感情は収まらなかった。
そして、家に着くと風呂に入っていた愛海。
いつもなら風呂から上がってきた愛海を迷いなく抱きしめるけど、今日はそんな余裕ない。
怒りしかこみあげてこない。半分八つ当たりなのはわかっている。
でも、止められなかった。
風呂から上がってきた愛海を思いっきり責めた。
分かってほしくて。
信じてほしくて。
それなのに、愛海は…。
「別れようか」
そう一言、俺の目を見て言った。