(続) 冷めた結婚
「私も愛してるよ…?」
「ん…」
「別れたいなんて本当に思ってないよ…」
本心ではない。
だたの言葉のあやみたいなものだ。
「愛海…?」
「ん…?」
「顔上げて」
言われた通り顔をあげると、輝と目が合う。
そこにいたのは、さっきの怒った表情の輝ではなくていつもの穏やかな顔をした輝だった。
「俺と結婚してくれてありがとう」
そんな最高な言葉をくれて、深くて甘い口づけをくれた。
きっと、今夜も翻弄されるんだ。私の素敵な旦那さんに。
「ずっと一緒にいたい」
「私も!」
ずっと、一緒に過ごせる毎日を。これからも二人で歩いていきたい。