(続) 冷めた結婚
なんだろう、この感覚?
ドクンと胸を打つような感覚。
「私は、掃除なの?」
「いや…そういう意味じゃなくてさ、公園も近いし…みんなで行くとこじゃないしな…」
なんだか、いまいちパッとしない答え。
そうだ。さっきの笑顔は美結ちゃんに向けられたものだったんだ。
だって、私とはまだ目すら合わせてくれない。
それどころか、困ったような表情を浮かべているようにも見える。
「なぁ、愛海…」
「いいよ。確かに、今日掃除機かけてなかったもんね。輝と美結ちゃんは外いってきて」
輝がなんか言おうとしてたけど、それを遮った。
聞きたくなかった。
これ以上、輝に何か言われんじゃないかと思うと、少し限界だった。