(続) 冷めた結婚
帰ってきたら、愛海の様子が変だった。
今日は、せっかくの休みだからどこかに連れてってやろうと思ったのに、なんかうまくいかなくて。
美結と愛海が泣き出した。
愛海の涙はいつみても、どこか官能的で綺麗だ。
そんな愛海をみていると、美結がいることさえ忘れて抱きしめたくなる。
だから、冷たい態度をとって自分の理性を保つんだ。
そんなことも知らない愛海は、自分が悪いと思ったのか、何故か謝り出した。
『ごめんなさい…』
あんなうるうるした目で見られた上に、涙声なんてやばすぎる。
もう、今すぐにでも抱きしめたい。