(続) 冷めた結婚

ぎゅー。


さっきより、さらに強く抱きしめられた。


程よい痛みが心地よい。


愛されてるって錯覚できる。




「っん」



「ん?」




小さくつぶやかれた言葉は、聞き取れなかった。



「子どもなのは、俺の方。愛海を見るとこうやって抱きしめたくなる。美結がいても、それ以上もその先も美結のことお構いなしにこうしたい」



これは、輝の本音なんだろうか?



だとしたら、すごく嬉しい。







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