(続) 冷めた結婚
仲直りのはずが…
「もう一つ、愛海誤解してる」
なんのことだろうと思い首を傾げると
「愛海の涙は迷惑なんかじゃない。すごく綺麗だ。泣き顔も笑顔も全部愛おしいから。それに、愛海が迷惑だなんて思ったことない」
幸せ。
その言葉以外浮かばない。
「だから謝らないで欲しくて、でも愛海泣くし、理性崩壊する寸前でつけはなすようにしか言えなくて…本当に愛海はなんも悪くない」
「だから、これから先なんか俺がそういうようなこと言ったら、その場で言って」
「なんて?」
「今みたいに、辛いって悲しいってちゃんと言ってほしい」
大きく頷くと、腰に巻かれてる腕にさらに力が入った気がした。