(続) 冷めた結婚
「謝んなよ。嫉妬されるって結構うれしいから。でも…マジで焦った」
天を仰ぐように天井に顔を向ける輝。
「何で?」
咄嗟に聞いてみると
「昨日の朝なんてほとんど記憶ないんだよ。愛海に嫌われたって思って、あーもう無理かもとかいろいろ考えてたところに、目覚ましたら愛海が、考え込んでるしで、マジ焦った」
こんな輝見るのは初めてだ。
輝もこんな顔するんだ。
と、小さな発見ができた。
「もう、終わりだよね?」
「何が?」
「喧嘩…?」
言いたいことは、ちゃんと言おう。
そう決めたから、勇気を出して聞いてみた。