(続) 冷めた結婚

あぁ、もう考えると涙が。



泣きたくないのに…。




泣き虫なんて言葉は私のような人のためにあるんだろうな。




「ちょ…何で、泣く?」



私の涙に気付いた、輝は途端にオロオロしだす。




心配かけたくなくて、これでもかってくらい勢いづけて首を振った。





自分でも何で首を振って、否定しているのかよくわからない。



でも、何故かふるふると左右に首を動かしてしまう。




「は?マジで、わかんないし…」



輝がわからないのも当然だ。



当の本人でさえ、よくわかっていないのだから。


< 78 / 135 >

この作品をシェア

pagetop