(続) 冷めた結婚
俺は、いまだにこの前のことを気にしている。
あの時の俺は、本当に『どうかしてた』って自分でも思う。
なんで、あんな強引なことをしたんだ。
今思い出しても自己嫌悪でしかない。
自分でも、最低最悪な人間だ。
「ねぇ、輝?」
「ん?」
愛海が傷つかないように。
普通に返事を返す。
「今日は…その…」
途端に顔を赤く染めながら、俯く愛海。
なんだ?なんで、そんな顔をするんだ?
その顔を見てるだけで、自分を抑えるのが大変だ。
「だから…その…ね?……したい…」
真っ赤な顔で。
少し上目づかいで、そんなことをいう。
最近、愛海は積極的だ。
今すぐ、この手で抱きしめてめちゃくちゃにしたい。
でも…