(続) 冷めた結婚
「だから、そうじゃなくて…」
良くないんだって。
そんなこと言われたら、歯止めなんかきくはずないだろ。
「この前のことは、謝ったじゃん…。私が悪かったんだって…。やっぱ、無理だよね…。呆れちゃったんでしょ…」
こんなかわいい顔で、もう限界だ。
思わず、愛海に駆け寄って思いっきり腕を引っ張った。
「輝…」
かすれた声は、普段の声よりはるかに色っぽい。
「ん?」
強く強く抱きしめる。
「大好き」
その言葉を引き金に、俺は力いっぱいフローリングの床に愛海を押し倒した。
今までの我慢していたことを払しょくするかのように、止まらない。
久しぶりに触れた愛海の身体は、相変わらずの感触で俺の手に吸いついてくる。