あの頃の空。
今日の授業は12時までだった。
太陽が空の真上で照っている中、生徒は家に帰る。

「咲希ちゃん、またね~」

「うん!バイバーイ!」


手を振りながら分かれたその直後。

「ち~~さっ!!」

…光希だ。

「あの咲希ちゃんって子と友達になったの?
いいなー、うちはまだ一人もできてないから、今度紹介してね!」

―相変わらずの元気さ。
光希の元気があったら、友達がいっぱいできるだろうな…

「じゃあ一緒に帰ろっか」

「うん!」

自転車置き場に行って自転車を取り出し、通学路へと向かう。


通学路の逆の道を振り返った先には―
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