視線の先
「はぁはぁ…」

ヤバイ、息切れが…

日頃の運動不足が目に見える。

…ここまで来たらもう大丈夫かな?


定時丁度に会社から、駅まで猛ダッシュしたおかげで駅まで10分でこれた。


「はぁ。これでよし!帰ろう。」











「えっ?何それ⁉︎怖いよ!」


理央さんがマジマジと言う。


「ですよねー。何で、最近は残業せずに定時に猛ダッシュしてます!」



「いや、そんな事してても意味なくない?そいつ、社内の人間でしょ?
だったら、仕事に何かしてくるかもしれないじゃん。」



「確かに…
でも、今の所何もないんですよね…。今日初めてメールで「今日、空いてる?」って、着て…。」


私が今日届いたメールの内容を伝えると、理央さんは信じられないといった顔で呆然としている。


「それって、要するにストーカーでしょ?」


「ストーカー…」


葉月さんがずばりと言う。


「ちょっと、大丈夫⁈それって…!」


葉月さんの言葉で、お姉ちゃんがアタフタし始める。



ストーカー…

そうか、これがストーカーってものなのか。










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