君と✕✕✕な夏を過ごして。
×✕✕最低男


   あぁ、もうまたかよ…。

私、如月涙は自分の町から
結構離れた高校に通っている


   そのため電車通学

毎日混み混みの満員電車に
乗らなきゃいけない

 そしてそのつど私は痴漢にあっている

「お譲ちゃん…太もも柔らかいね…」

気持ちの悪いおじさんが耳元で囁く

私の太ももをつねったり撫でたりして…
時々ほっぺにキスをしてくる

 吐き気吐き気吐き気

 とりあえずの吐き気
 気持ち悪いったらありゃしない

痴漢男が私の耳に息を吹きかけて言う。

「最初はあんなに抵抗していたのに
こんなに大人しく感じちゃって…
よっぽと俺のテクにはまったか?」

「別に」

 そっぽを向いて私は冷淡と答えた

 あぁ、はやく終わらないか。

きゃーちかんーって叫んだらこの男は
どう言い訳をするのかふと考えた
アホ面が目に浮かんで笑いそうになる

   ピタッ

 ん?

痴漢男の手がいきなり止った
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