君と✕✕✕な夏を過ごして。
おいおい何する気だよと
振り返ったら
同い年ぐらいの男の子が
痴漢男の手を止めていた
「何しているんですか?」
男の子が睨みつけながら痴漢男に
質問をする
「あっ…いや、俺はその…」
「その子の体、触っていましたよね」
「ちがうっ!触ってなんかいなっ!」
「痴漢ですよね?」
男の子が痴漢を強調して言う
汗だくになった男は2本も早い駅に
スタコラと降りていってしまった
私はしばらくの間今起きたことが
理解しきれなく呆然と立ち尽くした