レンアイ ルール



瞳となつめは中学から仲が良かったらしい。

高校から二人と仲良くなった私は、まだ二人ほどじゃないけれど、いつか胸を張って“親友”って言ってもらえるようになりたいな、なんて思っている。



それから結局、瞳の説得でなつめはデートに行くことになった。

なつめは大学生の彼氏がいて、羨ましい。
私は全然そういう話に縁がないから。



「じゃあ美緒ちゃん、来週からは一緒に帰ろうね」

「うん、ごめんね瞳」


そういって、一度は自分の席に戻ろうとした瞳だったけど、すぐにトコトコ戻って来て、



「ね、美緒ちゃん、補習って、大和くんも一緒だよね?」



意外な事を、小声で聞いてきた。



「え、うん。そうだけど?」

「そっか、頑張ってね!」

「う、うん・・・」






え・・・なに?

なんで瞳が、大和の事を気にするんだろう?





もしかして・・・?





私の席は一番後ろの席だから、教室全体が見渡せる。


授業中、瞳の様子を見てみるけど、大和を見つめているとか、そんな様子は見受けられない。




まさか・・・ねぇ?




でも、じゃあ、なんで???





< 10 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop