レンアイ ルール




私が・・・先輩を・・・好き???





瞳の恋する姿を目の当たりにしたばかりだろうか、

急激に私のスイッチも入ってしまったのかもしれない。




補習中だというのに、うわの空で窓の外に目をやると、
ちょうどサッカー部の練習で校庭を走る生徒会長が目に飛び込んできた。




ドキン…!




偶然、教室の前を通ったタイミングで気付いてしまうのは、偶然?

ううん、それはきっと偶然なんかじゃない。





たぶん・・・
私は先輩の事、好きなんだ・・・









「大和!!ありがとう!大和のおかげで私気付いたよ!!」




補習が終わるなり教室を出て行こうとしていた大和を捕まえて報告する。



「なんだよ!わざわざ俺に言いにくんなよ」

「大和が聞いてきたんじゃない!」

「そこまでこだわってねーよ!どうでもいいよ!!」



ひっ、ひどくない!?

一応、気付かせてくれたから感謝してるっていうのに。



「まぁまぁ待ちなよ。私だって大和に聞きたい事あるんだから」



私だって自分の恋愛にばかり必死じゃ悪いしね。
ちゃんと大和の恋の応援だってしちゃうんだから。



「なんだよ、今日急いでんだよ」

「そうなの?珍しい」

「俺はお前と違って人気者だからな」



え・・・それって・・・
デートの約束とかってこと!?





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