レンアイ ルール
それって、相手は…瞳なのかな?
もし、瞳じゃなかったら・・・ピンチじゃん、瞳!!
「今日、約束あるの?」
「ん?ああ」
やっぱり…デートか。
でも、ここで引き下がれない。
ちゃんと調べなきゃ。
「誰と?」
私は大和を引き留めて問い詰める。
すると、大和は私との距離を詰め、至近距離でニヤリと笑った。
「気になんの?」
違うし。
瞳のためだし。
でも、そんな事は言うわけにはいかないのでひた隠す。
「うん、気になるから。誰?」
全く動じない私の反応が大和は気に入らないらしい。
「ちっ、面白くねーな。可愛い女子は、普通ここで顔を赤らめるもんだから、可愛い女子はな!!」
むか。
でも、我慢我慢。
「で?誰と約束?」
「弟だよ!ゲームする約束してる」
「は?弟?」
「そう!約束してんの!」
「チッ」
思わせぶりな言い方しやがって。
デートじゃないのか。
「お前、舌打ちすんなよぉー!」