レンアイ ルール





「俺は何も喋れない」



大和はそう言って黙秘したけど…

それって…“いる”って言ってるようなものだよね?



ふーん、そっかぁ。
翼がねぇ…


ニヤニヤする私の顔を見て、大和はまたため息を吐く。



「ま、おまえは心配ないか…」

「じゃあ、私は翼の尋問もしなきゃなので、やっぱり部活終わるのまってます!お疲れ!」



そういうと、今度こそ大和はドアに手をかけた。

そして、出ていく直前、



「お前も、先輩に誤解されないようにしろよ」



といって、パタンとドアを閉じた。




「へ…?」



あ、そっか。

翼と仲良くしてたら、そういう事もあるのか。




気付かなかった。





大和はやっぱり、いいやつだ。




< 17 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop