レンアイ ルール
「あああああーー」
「美緒、ドンマイ」
あれから翼と二人で必死になって違うって説明して、なんとか分かってくれた先輩だったけど、まさか先輩との初会話がこんなことになるなんて。
大和の忠告をもっと真面目に聞いておけばよかった。
後悔したってもう遅い。
すっかり暗くなった帰り道を翼と一緒にトボトボと歩く。
「もう…だめだ…」
「でも、美緒って先輩の事本気だったんだね。俺てっきり憧れとかだと思ってた」
「さっき…つい2時間前くらいに自覚したの…」
えっと驚く翼に慰められ、
私たちはお互いの分かれ道までかえってきた。
中学から同じ私と翼は、家も近所。
「じゃあね、気を付けて」
「うん…あ!!」
自分の事でいっぱいで肝心な事忘れてた!!
「あ、そうだ翼、翼も好きな人いるの!?」