レンアイ ルール



「あああああーー」

「美緒、ドンマイ」



あれから翼と二人で必死になって違うって説明して、なんとか分かってくれた先輩だったけど、まさか先輩との初会話がこんなことになるなんて。


大和の忠告をもっと真面目に聞いておけばよかった。

後悔したってもう遅い。



すっかり暗くなった帰り道を翼と一緒にトボトボと歩く。



「もう…だめだ…」

「でも、美緒って先輩の事本気だったんだね。俺てっきり憧れとかだと思ってた」

「さっき…つい2時間前くらいに自覚したの…」



えっと驚く翼に慰められ、
私たちはお互いの分かれ道までかえってきた。

中学から同じ私と翼は、家も近所。



「じゃあね、気を付けて」

「うん…あ!!」



自分の事でいっぱいで肝心な事忘れてた!!




「あ、そうだ翼、翼も好きな人いるの!?」




< 19 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop