レンアイ ルール
しかも、困ったことに。
今回は誰にも相談できない。
私の良き相談相手はいつもなら翼だけど、当事者に相談するわけにはいかないし。
内容が内容だけになつめにも話すわけにはいかないし。
「まあまあ、落ち込むなって。振られるのは目に見えてるけど、そん時はみんなで慰めてやるから、な?」
「振られるとはまだ決まってないから!」
大和の意地悪に、とっさに言い返したら、みんなに「え?」っていう表情を返された。
「え?」
瞳まで?
「んーーーたぶん…」
え?
そんなに私って振られるの決定なかんじ?
恋に絶対はなくない?
焦って瞳に視線を送ると、
「えっ、あっ…」と焦って目が泳ぐ。
大和が私の肩をポン、とたたく。
そして最大に憐れんだ目で、
「ドンマイ」
と言った。