レンアイ ルール
「…え、なんでわかったの?」
わからないように、名前は出さなかったのに。
「おまえ、嘘、下手。」
顔を少し赤くした大和は髪をくしゃっとして照れてる?
「すごいね。こんな説明でわかっちゃうなんて。」
「おまえがバカすぎるだけだ」
でも、照れてるってことは…
もしかして大和も脈アリ…って事?
「違うから。自分に好意寄せてくれてるってわかれば誰だって照れるだろ」
また。
私は何も言ってないのに。
なんで思ってる事がわかるんだろう。
そんなに私って、考えてることわかりやすいのかなぁ。
「わかりやすいっていうか、おまえ、もう顔がしゃべってるようなもんだから。あと、翼が瞳の事好きなのは本人から聞いて知ってた」
「え!!そうなの!?」
「おう。誰にも言ってないっていってたけど、お前知ってたんだな」
「うん、昨日無理やり聞き出した」
なんだ。大和も知ってたのか。
翼の親友としては、大和に翼を取られたみたいでちょっと悔しい。
「俺は、もしお前が…
本当は翼の事好きだったらどうしよう、って思ってたんだけどな。心配して損した」
「ああ、それなないない。
で、どうなの?大和は好きな人いるの?」
「…内緒」
えーーー!!
なにそれ!!
「もったいぶらないで、教えてよ!!」
「やだよ」
大和のくせに!!
「なんでよ!いいじゃん!」
気になりすぎて、デリケートな話題という事も忘れて声を荒げる私に、大和は冷たい視線を向ける。