レンアイ ルール
「でもさー」
しゅんと落ち込む私に、大和は話し出した。
「瞳ってホントに俺の事好きなの?俺そんなの感じた事ないけど。」
「鈍いからじゃなくて?」
条件反射でそう返すと、ギロリとにらまれた。
しまった、私今反省中なんだった。
「俺結構そういうのは鋭い方だから」
自慢げにいう大和は、やっぱりいつものお調子者の大和だ。
「あっそ。とにかく、この話は聞かなかった事にしてよ!?」
自分の失敗を棚に上げて私は大和に言う。
まだ動き始めたばかりかもしれない瞳の恋。
調子がいいかもしれないけど、私のせいで壊したらこう償えばいいの。
「難しいけど、わかった。ただなーー」
「なによ?」
「この間プールの話しただろ?」
「うん、それが何?」
あれから計画は着々と進んでいて、来週末にみんなでプールに行くことがもう決まっている。
メンバーはもちろん大和と翼。
それから私と瞳となつめ。
の、いつもの5人。
「あれさ、翼に頼まれて企画したんだよ。翼が“瞳と仲良くなりたいから”って。
俺、すっげぇやりずらいんだけど。」
「……!!」
なんてこと!