レンアイ ルール
「まずは波のプール行こうぜーー」
張り切って先頭を行く大和は、
やっぱりこういう時、すごく活き活きしてる。
「美緒、大丈夫?」
みんなより少し遅れて歩く私に、心配そうに声を掛けてくれたのは翼。
翼は、長い付き合いだから知ってる。
私が泳げない事。
「大丈夫だよ、水には入らないから」
「その方がいいね、俺も近くにいるようにするから」
「いいよ!翼は…ホラ」
そう言って視線を瞳に向ける。
「ここで一気に距離を縮めなきゃどうすんの、ね?」
可愛い瞳だから、離れたらナンパとかされちゃうかもしれない。
それに翼には協力するって言っちゃったからね、私のせいで二人の時間を邪魔するわけにはいかないよ。
「うん、じゃあ美緒も気をつけてね?できるだけ皆と離れないでね?」
「うん、ありがと」
そう言って翼は瞳の隣に行った。
がんばれ…翼!!