レンアイ ルール
「一緒に遊ばないんじゃ来た意味ねーじゃん」
「いいの、ここで見てるから」
頑なに立ち上がらない私に、大和は怪しく笑う。
「違うだろ?水着見られんのが恥ずかしくてパーカー脱げないだけだろ?
大丈夫だって、誰もお前の水着姿に期待なんてしてねーから、
な?ホラ脱げ」
そう言うと大和は勝手に私のパーカーのジッパーを引き上げようと迫ってくる。
「やだ!!やめてよ変態!!」
「変態ゆーな!ほら手上げろ」
「きゃ…っ!!」
そして強引にジッパーを上げると、アッサリと袖を私の腕から引き抜いた。
そして、私が取り返せないようにがっしりと持っている。
「返してよ!!」
パーカーを奪われた私は、心の準備もなく水着姿をさらしてしまった。
恥ずかしくて死にそう。
なんとか必死でパーカーを取り返そうと暴れてみるけど、大和はそんな私の腕を片手で押さえ、私の水着をまじまじと見る。
「み、見ないでよ!」
「…いや、そんな悪くねーじゃん」
「へ?」
意外な言葉に思わず腕の力が抜ける。
そしたら大和も掴んでいた手を緩めた。
「いや、正直…いいんじゃね?」
「……」
いきなり何言ってんの。
いいわけないじゃん。
スタイルもよくないし、
可愛いデザインも似合わない。
「俺、本当に思ってないと褒めねーって。
似合ってるよ。その水着」