レンアイ ルール
な?
と私に向かい合う大和の目は、とても嘘をついているようには見えなくて。
「……ありがと」
私も自然と素直な言葉が出た。
「よし、じゃあ行くか!」
そう言って立ち上がると、私に手を差し出す大和。
「あ…いや、」
水着が思ったより酷くない事はわかったけど、
でも、それでも私の問題は解決しないわけで。
やっぱりプールに入る気にはなれない。
だって、絶対溺れるもん。
「なんだよ、もう水着も見られたんだしいいだろ?行こうぜ?」
「違うの。」
「ん?」
絶対言いたくなかったけど、でも…
泳げない事がバレるよりも、プールに入る状況を阻止する事の方が重要。
私は、思い切って大和に打ち明けた。
「…よげないの」
「え?」
大和はちゃんと私の話を聞こうとしてくれている。
私はもう一度、大きな声で言った。
「だから、私、泳げないの!!」