レンアイ ルール
「ねぇ、大和何か企んでるでしょ。」
補習が終わると、大和を捕まえて問いただす。
「なんだよ、いきなり?」
「だって変じゃない。突然泳ぎたいなんて。」
「そう?」
言いたい事は分かっているはずなのに、勿体ぶってなかなか話を進めない大和にイライラは隠せない。
そうしている間にも、補習の終わった教室ではみんなそれぞれ帰る準備をしたり、部活へと向かい、徐々に人が減っていく。
「みんなで遊びに行ったら楽しいだろうなって思っただけだよ。それがプールだったのは偶然。別にプールじゃなくたってどこでもいいんだけど、行きたいとこあんの?」
「別に・・・そういうわけじゃないけど・・・」
何だか論点をずらされた気もするけど・・・
確かに、たまにはみんなで遊びに行くのもいいかもしれない。
「そうだよね、みんなで行ったら、きっと楽しいよね・・・!」
「だろ?」
私がそういうと、大和は途端に得意げな顔になる。
もう・・・単純なんだから。
そんな大和を見て、つい笑みが漏れると、大和も私を見ていた。
「大和?どうしたの?」
「いや・・・別にっ・・・」
大和・・・やっぱり、変だよね?
「変な大和」
「うるせーよ、バカ」
「むかつく、大和ー!」