レンアイ ルール
しばらくすると、なつめが一人で戻ってきた。
「おかえりなつめ。あれ?翼と瞳は?」
美緒がなつめに声をかけ、きょろきょろと周りを見回す。
でも、2人は近くにはいないだ。
すると、相変わらずのマイペースっぷりで、なつめが驚く事を言った。
「面白いから、おいてきた」
「え!?」
「ふたり、ういういしてる」
ういうい???
初々しいってことか?
「え、だ…大丈夫、かな?」
心配する美緒をよそに、
「大丈夫。たぶん、すぐ戻るから」
なつめはなんの根拠もない返事を返す。
まあ、翼と瞳なら変な心配はいらないだろうけど。
でもまさか、
翼、いきなり瞳に告白なんて…しないよな?
ちらりと横目で美緒を見ると、おそらく同じ事を考えていそうな不安顔。
「大丈夫…かな?」
「さあな…」
俺にわかるか。
なんでこうも、落ち着く時間がないんだ。