レンアイ ルール




翌日-----




「昨日は災難だったね。」



朝、教室に入ると私より先に登校していた瞳が話しかけてきた。

瞳(山口瞳)は、高校で仲良くなった女の子。
ふわふわお菓子みたいな女の子で、女の私でも“守ってあげたい”って、そんな気分になっちゃうくらいの可愛い子。



「昨日だけじゃないよ、今週いっぱい補習あるんだよ・・・」

「えーじゃあ、今週は一緒に帰れないんだね」



すると、後ろから声がした。



「私、今日デート」



そこにいたのはなつめ(佐々木なつめ)。
なつめも高校で出来た友達で、いつもはこの3人で一緒に帰っている。

なつめがデートってことは、瞳今日は一人になっちゃうのか・・・と思っていると、



「デートやめよ。」



それだけ言って、なつめは自分の席に戻ろうとした。



「えっ!なつめちゃん、私ひとりで帰れるよ!!」



瞳は慌ててなつめを止める。



「いや、デート乗り気じゃないし・・・、私はデートより瞳と帰る方がいい」

「でも!!デート行ってあげて!!」

「・・・・・・・でも」




コントみたいな瞳となつめのやり取りを見て笑う。



なつめは黒髪の長い髪が綺麗で、すっごい美人さん。
でも、口下手でクールだから、あまり知らない人には不愛想って思われちゃう事もあるみたい。




そんななつめと瞳は、タイプが違うけどすごくお互い理解しあってる親友なんだ。






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