俺様な日向くんとラブバトル⁉︎



再びドアの方を見ると、実里がいた。




「来てくれたんだね。」



「何なの、私忙しいから早くして。」




イライラしながらスマホを触っている松川に実里が近づき、




ーーパチンッ




教室の中だけ時が止まったように感じた。




実里が松川の頬を叩いたーー。




「いってぇなー‼︎何するんだよ‼︎」



「こっちのセリフだよ‼︎なんで人の彼氏とキスしたの⁉︎」



「あら、見ていたんだ。」




すると、俺の方をチラッと見て不敵な笑みを浮かべた松川。




「理由教えてあげようか?








幸せそうな人の顔がムカつくからよ。」




雰囲気が一気に変わった松川をジッと見つめている実里。




「私自分より幸せな人を見ると虫酸が走るのよね〜。だから、あんたのクラスにありもしない話を流してあんたを孤立させて、日向くんとキスをした。日向くんのことは前から気になっていたからね〜。」




こいつ……‼︎



人をなんだと思っているんだよ……‼︎






< 164 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop