俺様な日向くんとラブバトル⁉︎
再びドアの方を見ると、実里がいた。
「来てくれたんだね。」
「何なの、私忙しいから早くして。」
イライラしながらスマホを触っている松川に実里が近づき、
ーーパチンッ
教室の中だけ時が止まったように感じた。
実里が松川の頬を叩いたーー。
「いってぇなー‼︎何するんだよ‼︎」
「こっちのセリフだよ‼︎なんで人の彼氏とキスしたの⁉︎」
「あら、見ていたんだ。」
すると、俺の方をチラッと見て不敵な笑みを浮かべた松川。
「理由教えてあげようか?
幸せそうな人の顔がムカつくからよ。」
雰囲気が一気に変わった松川をジッと見つめている実里。
「私自分より幸せな人を見ると虫酸が走るのよね〜。だから、あんたのクラスにありもしない話を流してあんたを孤立させて、日向くんとキスをした。日向くんのことは前から気になっていたからね〜。」
こいつ……‼︎
人をなんだと思っているんだよ……‼︎