俺様な日向くんとラブバトル⁉︎



実里の制服の襟を掴み、今にでも殴りかかりそうな松川。




「殴れば?」



「あ?」



「こんなことであなたが幸せになるならいくらでもどうぞ。」




ニコッと笑って松川をじっと見ている実里。



こいつ、姉貴並みに根性座ってやがる……




すると、手を離しイスに座った松川。




「あんたがいじめられて孤立して日向くんと喧嘩しても、学校来る理由が分かったよ……」



「こんなことで負けたくないからね。」



「なんか自分が馬鹿らしくなってきたよ、私この学校辞める。」



「あら、そう。さようなら、お元気で。」



「……なんか腹立つ…」



「ふふふ〜。」




イスから立ち上がり、教室のドアで止まった。




「悪かったね、こんなことして。」




一言言い残し、教室から出た。








ーーその後松川は学校を辞め、姿を見ることはなかった。









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