俺様な日向くんとラブバトル⁉︎
「君には勿体無すぎる‼︎もっと美人の人と付き合うべきだ‼︎」
「日向、部屋行こう。こんな親父の言うこと信じなくていいから」
実里のお父さんを睨みながら言った実里が、俺の腕を掴みリビングを出て階段を上がった。
一番奥のドアを開けると、実里らしいシンプルな部屋だった。
中に入り、俺は1人掛けのソファーに座り、実里は勉強机のイスに座った。
「日向ごめんね……、あんなうるさい家族で」
「全然うるさくないよ。むしろ羨ましかった」
「えっ……?」
「些細なことでも家族みんなが笑顔になれるってすごいことだと思う」
「日向……」
「あ、そうだ、これ」
紙袋からあるものを取り出して、実里に渡した。