あたたかい場所
僕ももちろん参加するつもりだけど、仕事をあとちょっとの所で明日に回すのはあまり好きじゃない。
それを終わらせるだけだから、美紗も先に行っていればいいのに…
ドーン…
外から、かすかに音がした。
「今の、花火やん!はよして、はよして!」
「はいはい、終わった」
「んじゃ行くでー!」
元気よく階段を駆け上がっていった美紗。
僕はパソコンの電源を落とし、冷蔵庫から何本か出したビールを抱えて屋上へ向かった。