あたたかい場所
美紗の行きつけだけある、店だった。
有名人になって舌だって肥えてる美紗が通い続けるだけあって美味かった。
そこそこ値段も張って…美紗に奢ってもらった。
こういう時は男が払うべきなんだろうけど、美紗にどう思われようがどうだっていいしな…
「なぁ、もう帰るんめんどくさいねんけど」
なぜかコンビニの前で車を停めた美紗。
美紗の考えていること、予測できた気がするんだけど…
あれだよな。
帰るのがめんどくさい→僕の家に泊まる→ビール飲んでもいい
そういうことだよな。
だからコンビニでビールを買おうとしてるんだよな?
美紗を睨むけど、効果はなし。
美紗はコンビニの駐車場に素早く車を停めて、すぐさまビールを買いに行った。