あたたかい場所
「そや。関口さんに会うたんやろ?
えらい聡の事気に入っとったで。
今度飲むときおいでやて」
事務所に向かってビル街を歩いていると、美紗が思い出したように言った。
「あぁ…うん」
「何しょんぼりしとんの?関口さんは安全なオカマやで!」
バンと僕の肩を叩いて、美紗は笑っている。
「頻繁に会ってるの?関口さんと」
「そやな。全員お世話なっとるし。
まだ一年目の時に関口さんは番組出さしてくれてんで?
それからも呼んでもろてるしな。
ほんま感謝してんねん」