春風
今日は篤紫が家に来ている。
しばらくサッカーの話をした。おれたちのチームはかなり強くなった。この前なんか雑誌で特集されたくらいだ。
【で、その後どうなんだ?】
篤紫からの意味不明な質問に首をかしげる。
【は?なにが?】
【橘のことだよ。クリスマスの日、橘となんかあったんじゃねぇの?】
【…成美に聞いたのかよ?】
【ば―か。何年お前と一緒にいると思ってんだよ。気づいてたっつの!!ただ、お前が言いたくなさそうだったから聞かなかったんだよ。】