春風



今日は篤紫が家に来ている。


しばらくサッカーの話をした。おれたちのチームはかなり強くなった。この前なんか雑誌で特集されたくらいだ。


【で、その後どうなんだ?】


篤紫からの意味不明な質問に首をかしげる。


【は?なにが?】


【橘のことだよ。クリスマスの日、橘となんかあったんじゃねぇの?】


【…成美に聞いたのかよ?】


【ば―か。何年お前と一緒にいると思ってんだよ。気づいてたっつの!!ただ、お前が言いたくなさそうだったから聞かなかったんだよ。】


< 125 / 236 >

この作品をシェア

pagetop