春風
糸
成美の言っていた通り、メールも会う時間も極端に減っていた。
メールは多い日でも5、6通で、しない日だって少なくはなかった。
それでも学校で話せれば、成美の笑顔が見れれば、おれはそれでいいと思っていた。
最初のうちは。
【ハル~?今週の土曜日空いてる?久しぶりにゆっくりしてるから、空いてたら遊ぼう?】
【もちろんっ!!空いてなくても空けるしっ!!】
ってなわけで土曜日に久しぶりの成美とのデートが決まった。
内心めちゃくちゃうれしかった。早く土曜日になってほしかった。