春風



気がつくと、もうあたりは真っ暗だった。

携帯の時計を見る。

8時だ。

【もうこんな時間か。まだ春クンと一緒にいたかったな…】

【学校でだって会えるし、休みの日はまた遊ぼうよ。】

【うん♪】

【じゃあ…帰りますね。】



駅まで送ってくれた舞におれは、優しいキスをした。

舞がはにかんでいたのが暗くてもわかった。


< 36 / 236 >

この作品をシェア

pagetop