春風



それがほんとだとしたら、おれにとって、いや。青欄のサッカー部にとって大きな出来事だ。


【ほんとだよ。】


篤紫が自慢気に言う。


【よっしゃ―!!】


つい叫んでしまった。


篤紫も笑ってる。




隣で橘も笑ってる。

その笑顔だ。なんの迷いもない、ほんとにきれいな笑顔。


つい見とれてしまった。


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