春風




―決勝戦―


自信はあった。

おれと篤紫と圭一がいれば赤藤といえども互角に戦えると思っていた。


スタジアムに入ると今まで感じたことのないような緊張感が走る。


グランド中央に整列したとき、赤藤に見覚えのある顔があった。



あのキーパー…どこかでみたことある気がする…。


でも思い出せなかった。


< 72 / 236 >

この作品をシェア

pagetop