キモチ
光流side



「おい!光、光流、琥珀こい!はやく!」


何があったんだ

俺たちは急いで暁のいる総長室に向かった

そこにいたのは・・・・



「みんな久しぶり。それと、ごめんなさい」


久しぶりに見た。

俺達の大事な人だった

言葉にするより先に身体が動いた


「ごめん、ごめんっ」

ずっと謝りたかった。


「みつ、る。な、んで?」

「俺らはっ、逃げたんだ!独りにしてごめんっ」



そうだ、俺達は逃げた。

歴代最強と言われてたのに逃げた。

『あの日』の事が辛すぎて一番辛かったこの子を置いて逃げてしまったんだ





「ちが、う。」

「違わない、違わない。一番辛い時独りにしてごめんっ」



一番辛かったのに、一番悲しかったのに、

一番自分自身を責めていたこの子を独りにしてしまった。

気付けば、俺は涙を流していた。

泣いた俺を見た、アキ達は驚いていたが気にしなかった。

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