キモチ
光side



ずっと逢いたかった人が目の前にいた

大切だったのに、独りにしてしまった



謝ろうとしたが無理だった

俺の目からは涙が溢れていた

「うわぁぁぁぁ!!」

「光泣きすぎたよ。アイ、逢いたかったよ」

「光、琥珀、、、っ」



琥珀達は気のきいた言葉をかけていたが、俺は泣いていた。

良かった、良かった、、、っ

愛が、生きていて良かった



『あの日』の事が辛すぎて俺達は逃げていたのに

一番辛かったハズの愛は逃げずに向き合っていた。



俺達より幼かったハズなのに、俺達より悲しかったハズなのに、、、っ



そう思うと、また涙が溢れた
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