キモチ
琥珀side



ごめんね。

ごめんね。

ずっと逢いたかった、ずっと謝りたかった


「うわぁぁぁぁ!!」

「光泣きすぎたよ。愛、逢いたかったよ」

「光、琥珀、、、っ」



久しぶりに聞いた声は

あの時より少し高くなっていた

ごめんね。独りにして



「逢いた、かった、、、っ!ずっと、ずっと逢いたかった!ここに来たらっ、逢えると思ったから」



この言葉を聞いてまた苦しくなった

ずっと探してたんだ

急に君の前から消えた俺たちを

君はずっと探してたんだ





俺たちは弱すぎた、身体がじゃない
心が弱すぎた、辛すぎて辛すぎて逃げるしかなかった。




あの頃の俺たちは自分のことしか考えてなかった、だから、君を独りにしてしまった。
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