妹が彼氏欲しいらしいから俺が仮の彼氏になってみた

衝撃の告白(￣□ヾ)ﾌｧ~

小鳥が囀る気持ちの良い朝、俺はスッキリとした気分で起きた。



ベッドから起き、洗面所へ行き顔を洗い、歯を磨き、肩を鳴らし、リビングへ向かう。


今日から高校3年生、去年の夏頃から受験勉強を始めていた。いままでは楽な気持ちでしていたが、いざ3年生となると自然と身が引き締まるものだ。


新しい気分で今日も一日張り切ろうとした矢先、リビングでは小悪魔が待っていた。


「おい!ちょっと!何で私の洗濯物と一緒にあんたの下着まで洗ったの!?」


「そりゃあ１回で済ませたいからに決まっているだろ。」


「だからってそんな汚らわしいものと一緒にしないでくれる!?私のもまで汚れるでしょ!?」




俺の妹一条彼方は、我が強い。いやこれは単に兄である俺を毛嫌いしていると言った方が早い。


妹は腰辺りまで伸びた長い髪を、首したまで束ねた。


「まあいいから、早く飯食わないと遅くなるぞ。」


「...はあ。はいはい。」


妹は落胆する。


こんな毎日がもうかれこれこれで4年目だ。妹が中学に入学してからというもの、思春期の訪れという親が抱える最大の苦労を俺が引き受けている。


父親は単身赴任で海外へ、母親は、放浪癖がある。べつに身体に以上はない


単純に言えばどちらも単身赴任中だ。


なので親は年に数える程度しか帰って来れない。
だから兄である俺が妹の保護者役になっている。


テレビを見つつ食を進める。


「っていうかさ。なんでまた昨日の残り物なの!?バリエーション少なすぎじゃない!?」


また妹は俺に口出しする。
困った妹だ。


「いいから食べろ。」


「はいはい。」


妹はまた落胆する。


こんな毎日が続いているが正直な所まだ話してもらえるだけでも嬉しい限りだ。


「はい、ごちそうさま。じゃあ行くから。」


食器をシンクに運びそそくさと家を後にする。


そろそろ俺も早く行った方がいいな。


妹が食べた食器を洗い、家の鍵をかけ後にする。



ん?アイツ弁当忘れてるじゃねえか。