妹が彼氏欲しいらしいから俺が仮の彼氏になってみた
日が明け花村との仮デートの日がやって来た。
この日のために今朝オ〇ナミンCを3本飲んで栄養を蓄えてきた。
さて、待ち合わせの〇チ公前に来ているのだが、花村が見当たらないな。
探してみるか。
俺はとりあえず、辺りを見回してみた。
こうして見るとここって結構待ち合わせ場所として使われてるんだな。
ん?あれか...
「おい花...村...なのか?」
「まさかこの私が分からないというのかしら。飛んだ遠視の持ち主ね。」
「いや、その拍子抜けって言うか何と言うか...可愛いなお前。」
真っ白のワンピースに白をベースにし、ワンポイントとして花の髪飾りがある帽子。
そこら辺にいる男子が釘付けになりそうな雰囲気だった。
「そう...ありがとうと言っておくわ。」
花村の顔がほのかに赤く染まっている。
「じゃあとりあえずここで待ってるのもあれだから行くか。」
「そうね『狩り』デートを始めましょうか。」
「そうだな『仮』デート始めるか。」
突如花村はバッグからP〇Pを取り出し
「ひと狩りいこうぜ!(`・ω・´)シャキーン」
「モ〇ハンじゃねえし、どやあでもねえよ!」
...気を取直して
「ほら行くぞ。」
「もう行く場所は決まっているのかしら?」
「まあ一応な 」
俺は花村を連れて映画館へと向った。
映画館の後は、ショッピングセンターにでも行って買い物ついでに飯を食う。というとてもシンプルかつ安直なプランを立てていた。
「何か見たいのでもあるか?」
映画の上映案内には、ベタな青春モノや恋愛モノ、アニメ、SF洋画が上映中である。
「本当は私SF洋画がとてつもなく見たいのだけれど、今日はそうはいかないのよね。」
意外と本気で手伝ってくれてるんだな。
「それなら私はこれ見たいわ。」
花村は指を指す。
それは
劇場版アク〇リ〇ンe〇ol
なん...だと...
「あら、どうかしたのかしら。このアニメは、一万年と二千年よりも後、二万と四千年も前から必ず運命の人と結ばれる運命というとても興味深いアニメなのよ。最も、前作では言われていなかったと思うのだけれど、主人公が何故か犬の生まれ変わりなのよね。」
「花村ってそういうの好きなんだな...以外だ。」
「でもいいわ。こっちの恋愛モノ見ましょうか。」
そうか。じゃあそっち見るか。
チケットを2枚購入し、劇場内に入ってゆく。
後方中央に陣取り、ポップコーンを挟み座った。