妹が彼氏欲しいらしいから俺が仮の彼氏になってみた
一条研が仮デート行っている頃、彼方は友達とサイゼリ〇でガールズトークに華を咲かせていた
「でそれで...」
「もう惚気は聞き飽きたー」
彼方は呆れ口調で言い放つ
彼方の頭は沸騰中のやかんのようにイライラが爆発しそうな雰囲気である
「で、彼方。あんたは彼氏がほんとに欲しいわけなの?」
「そうよ。あんたの惚気に負けないぐらいの惚気てやりたいわよ!」
「でも彼方。あんま男と話したこと無いじゃん...いや話したこと無いていうより男に興味無いじゃない?」
「うん...だからそういうわけだから...」
彼方は昨日のいきさつをはなし始める
「えー!いいなそれ!あのお兄ちゃんに手伝って貰えるなんて!」
「そうかな...」
「そうに決まってんじゃん。彼方あんた少しぐらいお兄ちゃんっていうものを大切にしなさい!」
彼方は友達に人差し指を前に突き出され水を差される
「あんな家族思いなお兄ちゃんなんて多分どこ探しても見当たらないと思うけどな」
たしかにうちのあいつはいつも親がいない分ご飯作ってくれるし、弁当も作ってくれる。言ったものはちゃんと買ってくれるし野菜ジュース買ってくれるし、メロンパン買ってくれるし...そう考えるとたしかに気が利くいいあいつという気がする
「あんたがそういうならそうしてみるかな...」