妹が彼氏欲しいらしいから俺が仮の彼氏になってみた

昼時間、妹のクラス2-4ではJK達面々によるガールズトークが繰り広げられていた。


「それでそれで...その後は?」


「教えないもんね。」

落胆の溜め息を漏らす、彼方を含めた集団は、恋愛トークに花を咲かせていた。


「で、彼方は作らないの?あんたせっかく可愛い顔立ちなのに高校生の間に作らないとか損してるよ」


「だってめんどくさいじゃん...それに自分の時間も減っちゃうし...」


とは言ったものの彼方は内心友達の話を聞き羨ましいと思っていた。


「あ!お兄ちゃんがいるから作りたくないんでしょ!かっこいーもんねお兄ちゃん。」


「何でそこでうちのあいつが出てくるの!?あいつの顔なんか、見たくないのに」


そのあと暫く彼方は友達の彼氏の話を聞かされて羨ましがっていた


その気なら今にでも作ってやりたい。といか作る。特に理由もなく急に気合いが入り彼方は闘志に燃える


「やっぱ私、彼氏作る!彼氏欲しい!」


意義だけは一丁前だが、現実はそう簡単にはいかない。彼方自身、自分が理想が高い事をコンプレックスにしていた。
なので、どんなに格好がいいイケメン生徒会長だったり、モデル並の体系のヤンキーだったり、地味で目立たないが、本当はとてつもない美貌を隠した地味男でも、趣味が合わなかったらすぐに捨ててしまう。


うちのあいつはこれでもかなりの人気度が高いということが友達との会話で今日知りそれならあいつに聞けば何かわかるかもしれないと彼方は思った