妹が彼氏欲しいらしいから俺が仮の彼氏になってみた
我が家に帰宅し、荷物を置く。


妹はまだのようだ。


あいつの事だからゲーセンでプリクラ撮ったり、リ〇レクビ〇トでもやって帰ってくるのだろう。


今のうちに夕飯作っておくか、今朝妹にも言われたから、バリエーションを少しでも増やしてみるか。


試しに...


カツ丼、コロッケ丼、牛丼、牛すじ丼


牛丼と牛すじ丼は一緒か。


コロッケ丼って何だ?ただコロッケのせただけじゃないか。


丼物を女の子に食べさせるのはどうかと思うな。


他を選ぶか...


親っていうのも大変だな。毎日朝昼晩、家族の栄養を考え、献立を立てるのは難しい。


俺の親は、何もんだ?いつもどこかふらっと行ってふらっと帰って来て、冷蔵庫のキンキンに冷えたEB〇SUビールを一つ開け、飲み干したら、ベッドに直行する。

父親は海外で単身赴任中だからよくは分からないけど、この前送られてきた写真にあのプリンスオブダークネスとセッションしてたな。親父、おそるべし。


突然、扉が空を切る。


妹のお帰りだな。


「お帰り。」


「...」


いつも通りだな。


妹は冷蔵庫にある微炭酸の黄色を飲む。


どういう訳か我が妹は俺から目を話さない



「...ねえちょっと。」


珍しいな、妹の真剣な顔なんて。


「何だ?」


「あのさ...」


「彼氏欲しいんだけど。」


へ...?


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