幽霊倶楽部!
「広い…」
私方向音痴だから、迷子になりそう…
そう思い引き返そうとしたとき、ふと、あるプレートが目に入った。
「幽霊部…?」
空き部屋に掛かったそのプレートを見て、一瞬ドキリとする。
なんといったって、あたしの家系は見えないものが見えてしまうからだ。
先祖が霊媒師だったかららしいけど、本当のところはよく分からない。
一度気になってしまうと部屋に入ってみたくなる。
少し考えてから、中に入ることにした。